Welcome to Flow Parenting
エミー・ピクラーの手法に基づき、
妊娠中から生後3年間に焦点を当てた親そして保育者のための学びの場
生後3年間は人生の土台を築く大切な時期。
Flow Parentingは親子の絆を深め、育児及び保育において
幼い子どもたちが健やかに育つ環境作りのサポートをします
Welcome to Flow Parenting
エミー・ピクラーの手法に基づき、妊娠中から生後3年間のに焦点をあてた親そして保育者のための学びの場
生後3年間は人生の土台を築く大切な時期。Flow Parentingは親子の絆を深め、育児及び保育において、幼い子どもたちが健やかに育つ環境作りのサポートをします
エミー・ピクラーの手法に基づき
こどもの健やかな成長に適した保育、育児に焦点を当てた
親そして保育者の学びの場
Flow Parentingは
幼い子どもたちと
その家族、保育者をサポートします
親向けプログラム





保育および乳幼児と関わる専門家向けプログラム

Emmi Pikler
エミー・ピクラー小児医学博士 (1902-1984)
小児科医として700人以上に及ぶ乳幼児を観察し、0−3歳児における精神運動発達を40年以上にわたり研究。子どもには自ら育つ力が備わっており、大人が子どもに教えるのではなく、子ども自身が自ずから学ぶことがこの時期の成長過程で大切であると提唱する。敬意を持って子どもに接し、観察を通して一人ひとりの健やかな成長に適した保育、及び育児環境を提供する。乳幼児の自然な運動発達、自由な動きや遊び、そして敬意あるお世話に基づいた保育、及び育児へのアプローチは現在、世界各国の保育者、教育者、親から支持されている。
イベント・お知らせ

2024年11月24日「ピクラーアプローチ2024 秋の講座 Step2」in 大阪
2024年11月24日 日曜日 10時〜16時 「乳幼児の動きの発達、そして自由な動き 〜自発性、集中力、忍耐力、バランス感覚、自尊心を育むピクラーアプローチの視点より」 会場:エブノ泉の森ホール 2階和室(大阪府泉佐野市市場東一丁目2番1号) 定員:16名 参加費:15000円 対象:ピクラー基礎講座に参加されたことのある方/ドロシーマーレンさんのピクラー講座を受講したことがある方 お申込先:pikler.kansai@gmail.com (ご氏名、当日連絡のつくお電話番号、メールアドレス、ご職業をご記入の上、メールにてお申し込みください)

2024年11月25日「はじめてのピクラーアプローチ Step1」in 和歌山
「はじめてのピクラーアプローチ Step1」 0−3才の保育、子育て 人を育てる、人と育つ ピクラーアプローチに触れるワークショップ&座談会の120分 2024年11月25日月曜日 13:00-15:00 会場:一般社団法人わかやまシュタイナー学園 定員:15名 受講料:5000円 対象:助産師さん、保育士さん、親御さん、乳幼児の育ちに興味がある方どなたでも お申し込み/お問い合わせ:pikler.kansai@gmail.com 募集締め切り:2024年11月15日金曜日まで

「お世話をする大人の手から」日本語版 お申し込み受付開始
「お世話をする大人の手から」 アナ・タルドス著 2024年10月3日発行 ピクラーアプローチを学ぶ上で欠かすことのできない冊子。エミー・ピクラーの娘であるアナ・タルドス自らが書いた文章が、日本語版として訳されました。 小さなお子さんを持つご家庭、そして乳幼児に関わるお仕事をされる方々にぜひ読んでいただきたい一冊です。 ご興味のある方、及びお申し込みは Flow Parenting (info@flowparenting.jp) までご連絡ください。 著者について:アナ・タルドスは、乳幼児教育に60年以上の経験を持つ児童心理学者。1998年よりピクラー研究所所長に就任し、母エミー・ピクラー博士の仕事を継承している。また、乳幼児期の発達、保育、教育について国内外で精力的に講演を行っている。国際的な専門組織である世界乳幼児精神保健協会のフランス部門およびリエージュ大学の名誉会員。

ブログ

敬意ある子育て≠受け身な子育て
子育てや保育において最も誤解されやすく、そして最も重要なことの一つは、敬意を持って子どもに向き合うということです。 「敬意」とは相手を尊重する態度を示す言葉で、言葉遣いや行動などに現れます。 「敬意ある子育て」という意識自体がまだあまりなかった一昔前は、厳格で懲罰的な躾や共感のない子育てが一般的でした。子育ての一環として、親のいう事を聞かない子どもには罰や恐怖心などを与えて子どもをコントロールし、どのように行動し振る舞うべきかを教える必要があると考えられていました。そして、子どもが親に敬意を持つことが当たり前に求められていました。このような子育ては現代では以前ほど一般的で顕著なものではないようですが、今も確実に存在している子育てのあり方です。 一方、現代によく見る子育ての在り方として、子どもとの衝突を避けるために何でもするという親がいます。まだ幼い子どもに優しくためらいがちな口調で「これでいい?」と尋ね、曖昧な制限を設けようとします。子どもと「うまくやっていく」、そして子どもには常に楽しく幸せな気持ちでいてほしいという思いから、その状態をできる限り維持しようとします。その時、常に思いやりを持って優しく、平和的な態度で子どもに接し、子どもと穏やかな関係であることが、子どもに敬意を持った子育てと混同されがちです。子どもと衝突することは親として恥ずべきことであったり良くないことと捉え、子どもに「それはしてはいけない」と伝えるべき状況でそう言うことをためらいます。子どもの希望に反することをすると、子どもからの愛情や信頼を失うのではないかという不安もあるかもしれません。 でも、幼い子どもはその成長過程において自分の意志を表現することも必要とします。子どもの中で成長しつつある意志を表現していくことは健全なことで、いろんなことを自分でやりたがったり、親の望むことに抵抗したりもします。そういう時、「うまくやっていく」ために親があやふやな態度で子どもに対応したり選択肢を与えすぎたりすると、子どもは境界線を感じられないまま、甘やかされた子どもに育ちます。子どもに「No」と伝えることが必要なときに、誠実に「 No」と伝えないままやり過ごしているうちに、子どもは要求したり、泣いたり、泣き言を言ったりすることが増えてきます。親としては、自分はこんなに子どもに愛情を注いで優しく、子どもの自主性を尊重しているのに、どうして親を困らせたり怒らせたりするようなことばかりするのだろうと困惑するでしょう。 一方、大人に健全な境界線を与えられて育つ子どもは、自分の思い通りに物事が進まなかったりした時、その状況に健全に対処して回復する力を育んでいきます。 小さな子どもを一人の人間として尊重し、彼らに自ずから成長する力があることを信頼し、彼らの自由な動きや遊びに介入しないこと。それはピクラーアプローチで推奨されていることですが、それは決して彼らに対して受動的で消極的であることと同じではないのです。一人ひとりの子どもを観察し、理解する−その行為は、側から見ると積極的に子どもと関わる大人の姿には見えないかもしれません。しかし、子どもを観察し理解しようとすることは、その子どもへの積極的な関心がないとできることではありません。観察から子どもへの理解を深めたあかつきには、それぞれの子どもの成長過程に合った対応ができるようになり、その子に必要な境界線を与えることもできるようになります。そしてそれによって子どもは安心感を感じながら成長していくことができるのです。(想像してみてください。自分の知らない世界で、どこまで行っても壁や塀のようなものがなく限界のない空間に放り出されていたら、大人だって不安になりますよね)

クオリティータイム
“クオリティータイム“ クオリティータイムという言葉を聞いたことのある方は多いのではないでしょうか。多くの親は子どもと過ごす質の高い時間、密接な時間を求め、自分と子どもが一緒に過ごす時間を作っていないことに罪悪感を抱くことも多々あるようです。 ところでどんなことが「クオリティータイム」に当てはまるでしょうか。一緒に遊ぶ、絵本を読む、動物園や遊園地に行く、、、そうした時間は子どもにとってもちろん嬉しい時間だと思いますが、まだ幼い子どもを持つ親にとってそれらよりももっと自然に、一日に何度もクオリティータイムを子どもと過ごすことができるとしたらどうでしょう? 赤ちゃん、もしくはまだ幼い子どもを育てる親にとって、おむつ替えをすること、ミルクをあげたり食事を与えたりすること、沐浴をして着替えさせることはまさしく日常です。特におむつ替えや授乳は一日の中で何度も繰り返される行為です。子どもは一生のうちに何回おむつ替えを経験するか、考えてみてください。その回数は約5000回から6000回といわれています。おむつ替えや授乳といったお世話の時間は、それこそ一日の中で頻繁に愛着を育み、自然な流れの中で質の高い親密な時間を過ごすことができる機会なのです。 「でもうちの子どもはおむつ替えを嫌がるから、おむつを替えること自体が大変」「食事のときは食べさせるだけでも一苦労で、クオリティータイムにするなんて無理、、、」― そう思われる方もおられることと思います。そういう時、ピクラーアプローチではどんなふうにお世話の時間を過ごし、子どもに向き合っているのかを知ることで、きっとヒントが見つかるでしょう。 また、おむつ替えや授乳といったお世話の時間に子どもたちが経験することは、累積的にその子どもの内的成長に影響を及ぼします。おむつを交換する間、そのお世話をしてくれているあなたとのコンタクトを通して、赤ちゃんは自分自身について様々なことを感じ学んでいます。それらは表面的にすぐには分かりづらいことかもしれませんが、時間の経過の中で、その経験の積み重ねは良い意味でも悪い意味でも彼らの内的成長に影響を及ぼしています。 毎日何気なく繰り返される赤ちゃんのお世話の時間。その時間こそがクオリティータイムだと意識してみると、日々の育児に何か素敵な変化が起こるかもしれません。お世話の時間を通して一日に何度でも、親と子どもが楽しく、心満たされる時間を過ごせますように。

なぜ遊びは大切なの?
遊びの時間は赤ちゃんが自ずから探索し、自発的に活動するための時間です。大人のあなたが遊ぶ相手をしてあげたり、テレビやコンピューターのような刺激の強いおもちゃで楽しませるための時間ではありません。もしそうだとしたら、子どもは内なる好奇心の糸をすぐに失ってしまいます。 大人がしてあげられることは、赤ちゃんにとって身体的にも知覚的にも挑戦しがいのある環境を作ることです。そうすることで、赤ちゃんは大人を必要とし、大人に何かをしてもらわなくても、自分で世界を探索し発見することができるようになります。 一方、多少の挑戦はあった方がいいですが、それが赤ちゃんにとって不可能なものであったり難しすぎると、赤ちゃんが遊びの中に深く入り込むことが逆に難しくなります。赤ちゃんが自発的に遊べるよう、何をどのように準備し環境を整えてあげるたら良いのか。それを知るためにはまず、赤ちゃんを観察することです。赤ちゃんの動きや遊びを観察することで彼らへの理解が深まると同時に、彼らが粘り強く自分で問題を解決していく姿を見るのはとても興味深いものです。 遊びを中断されることなく、遊ぶ時間と空間を与えられた子どもたちは、小学校にあがってから様々なことを学ぶ上で役立つスキルを身につけます。例えば好奇心、自分自身と他者に対する自信と信頼、集中力、注意力、協調性、そしてバランス感覚です。もちろん、これらのスキルは子どもたちが成長していく中でさらに発達していくものですが、その基盤は生後数年間で築かれます。子どもたちが好奇心旺盛に、世界について探究し学ぶことが楽しいと感じながら学校に通えるとしたら、どんなに素敵なことでしょう。 赤ちゃんや小さな子どもたちにとって、遊びは単に時間をつぶすためのエンターテイメントやお楽しみではありません。彼らが遊んでいる時、彼らは無意味に物をいじっているのではなく、遊びを通して学び方を学んでいるのです。